大腸がんで手遅れにならないために食生活の欧米化で動物性脂肪・たんぱく質の摂取が多くなり、大腸がんが増えてきています。便はある程度の量が直腸に貯まって排泄されますが、高脂肪・低繊維質の食事では、便の量が減り、大腸の中に長くとどまることがひとつの原因とされています。 自覚症状としては、血便・貧血・便が細くなった・便秘と下痢を繰り返す・便が出にくく腹が張るなどが挙げられます。早期発見のためには、年に1度の大腸がん検診を受けてください。便を2日間採取し、その中に血液が含まれているのを調べるという簡単な検査です。毎年受けることで有効性はかなり高くなることが証明されています。 大腸がんは、家族性に発症することも知られています。発がん遺伝子が解明されている数少ないがんの1つです。 症状を自覚している人、便検査で陽性の人だけでなく、親、兄弟で大腸がんになった人は大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。 予防には、まず食生活の改善。発がんリスクを高めるといわれている、動物性脂肪・たんぱく質の過剰摂取を控え、緑黄色野菜やカルシウム・ビタミンD等を積極的にとりましょう。最近では、肉類の焦げたのだけでなく生食もリスクを高めると言われています。 肥満・喫煙・多量のアルコール摂取も危険因子とされています。便秘を改善し、定期的な運動をすることをお勧めします。まずはウォーキングからはじめてください。 |